ロアッソ熊本をAIで分析しようとしたら手前でつまずいた話

こんにちはナカムラです。
サッカーファンにとって、ワールドカップの期間はどうしても気持ちがそわそわしてしまいます。
普段はそこまでサッカーを見ない方でも、ワールドカップになるとニュースやSNS、職場での会話の中で「昨日の試合見た?」という話題を耳にすることが増えるのではないでしょうか。皆さんは、今回のワールドカップをどのように楽しんでいますか?
私自身はサッカーが好きなので、連日の試合結果や各国代表の戦いぶりを追いかけながら、かなり盛り上がっています。先日のチュニジア戦は、熊本駅前で行われたパブリックビューイングに参加して、みんなで声を上げて応援してきました。あの一体感はたまりません!
そして日本代表は、グループステージを突破し、決勝トーナメントへ進出しました。まさにこのブログをアップした6月29日の深夜、日付が変わった6月30日午前2時から、強豪ブラジル代表と対戦します!
相手は言うまでもなく世界屈指のサッカー大国。簡単な試合ではないと思いますが、深夜の日本から全力で応援しますし、きっとすごい試合になるはずです。

ここまでの日本代表のグループステージ3試合は、こんな結果でした。
| 試合 | 結果 | 内容 |
|---|---|---|
| 第1節 | 日本 2-2 オランダ | 2度リードされながら追いついて引き分け。得点は中村敬斗、鎌田大地。 |
| 第2節 | 日本 4-0 チュニジア | 日本が快勝。得点は鎌田大地、上田綺世×2、伊東純也。 |
| 第3節 | 日本 1-1 スウェーデン | 前田大然のゴールで先制するも、追いつかれて引き分け。 |
まとめると、日本は1勝2分・勝点5・グループF2位で決勝トーナメント進出です。
日本代表がここまで躍進している理由を考えると、選手一人ひとりの技術や経験値の高さはもちろん、チームとしてしっかり準備を重ねていることが大きいのではないかと感じます。
相手の特徴を分析し、自分たちの強みを整理し、チーム全体で狙いを共有する。そのうえで、試合の流れに応じて戦い方を変えていく柔軟さが、今の日本代表の強みなのだと思います。
強豪ブラジル代表を相手に、個人の能力だけで上回るのは簡単ではありません。それでも日本代表が勝つとしたら、チームとしての準備、連携、判断の積み重ねで上回ったときなのではないでしょうか。
そう考えると、サッカーは個人の力だけでなく、準備と共有、そして状況判断のスポーツなのだと改めて感じます。これはスポーツに限らず、私たちの日々の仕事にも通じる部分があるのではないでしょうか。
そして「準備」や「データにもとづく判断」といえば——実は最近、私自身もそれを痛感する出来事がありました。
大好きなロアッソ熊本を、AIでデータ分析してみようとしたときの話です・・・。
ロアッソ熊本を、データで振り返ってみたくなりました
私はロアッソ熊本が大好きです。スタジアムにも足を運びますし、株式会社パロスもスポンサーとして応援させて頂いています。
そんなある日、ふと思いました。
ロアッソを、AIでデータ分析したら面白いんじゃないか。DAZNの解説などでおなじみの林陵平さんのような分析、のまねごとをしてみたいと。
今シーズンを数字で振り返って、何が良くて、何が足りなかったのか、AIに語らせてみたい。AIの時代ですし、データを渡せばすぐに何か出てくるだろう——そのときの私は、そんなふうに軽く考えていました。
でも、これが思った以上の大冒険だったんです。今日はその顛末を、正直にお話しします。
まず、分析するデータが見つからない
試合の勝ち負けや順位くらいなら、すぐに見つかります。でも私が本当に見たかったのは、シュート数やパス成功率、xG(期待ゴール)といった、もう一歩踏み込んだ数字でした。
ところが、これを「無料で」「J2やJ3にも対応した」かたちで探すと、驚くほど見つからないんです。海外サッカーのサイトばかりで、日本の、しかも下のカテゴリーのデータとなると一気に選択肢が狭まります。
ある無料のデータサービスを試してみたら、こんな返事が返ってきました。「無料プランでは2026シーズンは見られません」。肝心の今シーズンが見られない。いきなり出鼻をくじかれました。
AIに全部おまかせ、ではうまくいかない
「それならAIに全部調べさせて、分析までやってもらおう」。最初はそう考えました。でも、これが落とし穴だったんです。
データ集めと分析を一度に頼むと、AIは平気で推測で数字を埋めてくることがあります。出どころの分からない数値が混じって、どこまで本当なのか分からないレポートができあがってしまう。大好きなロアッソの話だからこそ、いい加減な数字で語りたくありません。
そこで、やり方を変えました。作業を二つに分けたんです。
最初は「データを集めるだけ」の時間。ここではAIに「良かった」「課題だ」とは一切言わせず、ただ公式の情報から数字と出どころだけを集めてもらいます。そのあとで「分析する」時間。集め終わった確かなデータだけを使って、はじめて評価を語ってもらう。
さらにAIには、いくつか約束ごとを決めました。推測で埋めないこと。分からないものは「未確認」と正直に書くこと。すべての数字に出どころをつけること。この「いきなり答えを出させない」やり方が、あとでちゃんと効いてきました。
やっていることはシンプルで、要は「プロンプトを分けて、AIにやってほしい手順を具体的に指示する」だけ。最近はAIが自分で調べて動いてくれますが、だからこそ「何を・どの順で・どう守ってやってほしいか」を人間がはっきり渡してあげると、結果がぐっと安定します。

それでも、データは素直に取れない
やり方は決まりました。でも、実際に集める段になると、現実はもっと手強かったんです。
公式サイトのスタッツのページは作りが特殊で、自動ではうまく取り込めず、最終的には画面のスクリーンショットから一つひとつ数字を読み取る、という地道な方法に。しかも画像からの読み取りは似たチーム名を取り違えるリスクがあるので、欲張らず「確実に読める範囲」だけを記録しました。正確さを守るために、あえて手を広げない。これも一つの判断でした。
それでも、AIはここまで語ってくれました
完璧なデータは揃いませんでした。でも、確実に取れた範囲の数字で、AIにロアッソの今シーズンを語ってもらいました。すると、こんな分析が返ってきたんです。
ロアッソのシュート総数は217本、1試合あたりにすると10.8本。
シュートの数だけ見ると、リーグの上位とは言えません。
でもパスの総数は9,214本、パス成功率は76.1%と悪くない水準で、
ボールをつないで前進していこうとする姿勢は数字からも見えてきます。
片野坂監督のもとで志向する、
丁寧にビルドアップするサッカーの一端が表れているのかもしれません。
気になったのは守備でした。
被シュート、つまり相手に撃たれた数は244本。
自分たちが撃った数より多いんです。
撃つより撃たれる回数が上回っている。
ここに、苦しんだシーズンの一因がありそうです。
完璧なデータではなくても、「なぜそういうシーズンになったのか」が、数字を通して少しだけ見えてくる。これが、AIでデータを見ることの面白さだなと感じました。
そして面白いのは、ほんのわずかなデータでも、いったん数字を眺めはじめると、自分の頭の中で分析がどんどん広がっていくことです。「そういえば今期は、あの選手の働きが効いていたよな」「このポジションをもっと厚くしてくれたら、撃たれる回数も減るんじゃないか」——スタジアムで見てきた記憶と数字が結びついて、あれこれ考えが止まらなくなります。
※ 上記の分析は J.LEAGUE.jp チームスタッツの公開データを参照し、独自に整理・解釈したものです。 データ提供:データスタジアム
つまずいたけど、手に入れたもの
振り返ってみると、最初の「ロアッソをかっこよく分析するぞ」という目標は、正直、半分も達成できていません。試合ごとの細かい数字は集めきれませんでしたし、分からないまま残った項目もあります。
でも、別のものが手に入っていました。AIにデータを集めさせて、分析させるための「コツ」です。一気にやらせない。推測を禁止する。出どころを必ずつける。取れないものは正直に「取れない」と書く。これって、サッカーじゃなくても、どんなデータ分析にも使える考え方なんですよね。
大好きなロアッソを追いかけていただけのつもりが、いつの間にかAIの使い方が身についていました。「好き」って、やっぱり一番の原動力だなと思います。大変な作業も、相手が好きなものだと、なぜか「楽しい探求」に変わるんですから。
あなたの「好き」も、AIとかけあわせてみませんか
難しいスキルは要りません。最初の一歩は、「好きなことについてAIに聞いてみる」。それだけでいいんです。
好きなサッカークラブでも、料理でも、キャンプでも、何でもいい。趣味とAIをかけあわせると、見えてくる世界がぐっと広がります。壁はありますが、その先にはちゃんと面白さが待っています。ぜひ、試してみてください。

パロスはロアッソ熊本を応援しています
昨年、企画でパロスに来てくれた飯星明良選手と根岸恵汰選手が、今シーズン(明治安田J2・J3百年構想リーグ)活躍していて、とてもうれしかったです。
【必見!ロアッソ熊本YouTubeパートナー特別企画】飯星選手・根岸選手が㈱パロス様を訪問!
我々パロスは、これからもロアッソ熊本を応援していきます。8月から始まる新しいシーズン、J2復帰を目指すロアッソを、引き続き熱く応援します!
私も懲りずに、データ分析も楽しみながら、一緒に盛り上げていきたいと思います!